3-4 フットプリントのロック

1
3-12 フットプリントロック

 

フットプリントを右クリックし「ロック中」, 「ロック」または「ロック解除」(図3-12の□囲み)を実行すると、フットプリントのロックおよびアンロックが可能です。フットプリントをロックすると、移動などの時は本当に移動するかを聞かれるほか、ネットリスト読み込み時に削除の設定が入っていても、自動削除されなくなります。また、フットプリントを選択した状態で「L」キーを押すとロック、ロック解除の切り替えができます。

 

3-5 フットプリントの配置

フットプリントの配置で使う機能は基本的に「移動」と「回転」と「裏返し」程度で使う機能自体は非常に少ないです。しかし、この配置が基板のすべてを決めるといってもいいくらい重要な項目で、出来上がった基板の見栄えやはんだ付けの難易度、配線の難易度などが大きく変わります。このことを考えたうえで適切な配置をする必要があります。

「移動」と「回転」は回路図エディタと同じ方法で実行できますが、ここでも再度紹介します。

移動は、カーソルを移動したい部品の上に置いたうえでキーボードの「M」キーを押す(または右クリック「移動」(5-131))と移動が始まります。フットプリントを移動したい移動先に移動させて、その位置でクリックしてすることで移動を完了できます。(キーボードは半角モードにしていないと反応しないので注意してください)

2
5-13 フットプリント配置

回転はカーソルを回転したい部品の上に置いたうえでキーボードの「R」キーを押す(または右クリック「左回転」(5-132)を実行する)で左向きに90度回転します。(右クリック「右回転」を選んだ場合は右に90度回転)また、移動中に「R」キーを押して回転させることも可能です。

 

裏返しは両面基板において、部品を基板の表面に実装するか、裏面に実装するかを選ぶ機能です。初期の状態では表面に部品が配置されていますが、「裏返し」をすることで裏面に部品を配置することができます。方法は、カーソルを裏返したい部品の上に置いたうえでキーボードの「F」キーを押す(右クリック「裏返す」(5-133))(移動中に「F」キーを押しても実行可)と部品が裏返されて、部品の枠線などの色が裏面の色に変わります。

14
これらの操作を繰り返して、基板上に部品を配置していきます。


3-6 配線

配線を始めるにあたって、まずは「配線」(図5-43)をクリックして配線をするモードに入ります。

4
続いてレイヤーの選択をします。なお、表と裏のレイヤー切り替えは「V」キーでも可能です。

3
5-14 配線

 4

5-4 右メニュー

 

配線を開始したいパッドをクリックすると配線が開始され、接続先のパッドが図5-14のようにハイライト表示されます。配線をハイライト表示された接続先につなぎクリックすると配線の接続が完了します。配線幅はデザインルールで設定したとおりです。また、デザインルール上配線を通せない箇所がある場合は図5-15のように迂回ルートを自動で見つけ出されます。便利に見えますがお節介な機能なので配線をいったん中止し通せる場所を再検討すると良いかもしれません。なお、迂回ルートが見つからないときは通せなくなった地点で配線が止まります。

配線を途中で中止したい場合はキーボードの「Esc」キーを押すと作業の中止ができます。(配線以外にも移動なども同様に中止できます)

4
5-15 自動迂回

 

3-7 配線の機能

5
5-16 グリッド

配線やフットプリントの配置の基準となる、グリッドの間隔は上部のグリッド(図5-16)部から選択できます。DIP系だとピッチの半分の1.27mm程度が扱いやすいですが面実装などをする場合はもっと細かくすると自由度が上がります。

6
5-17 経路指定

配線の経路を指定したい場合は、経由したい地点をクリックすると、配線がクリックした個所を通るように配置されます。

7
5-18 ビアを配置

配線の途中で、配線を基板の表から裏、裏から表に移動させたい場合はビアを配置します。ビアの配置は配線を行っている途中で、ビアを置きたい場所でキーボードの「V」キーを押します。(ビアを配置したい場所で右クリック、「貫通ビアを配置」でも可) するとビアが配置され配線のレイヤーも自動的に表から裏、裏から表に移動し、逆の面で配線を続けることができます。

 配線関連はKiCad4.0.7で紹介したレガシーツールとは挙動が大きく変わっていますので注意してください。

8


 

3-8 配線の削除

配線の経路指定やビアの配置を繰り返して配線作業を進めていきますが、途中で既存の配線が邪魔で新たな配線を引けなくなる場合もあります。その場合は既存の配線を一旦削除したうえで、新しい配線と既存の配線を引き直します。配線の削除はやり方により2種類に分かれます。それは配線上にカーソルを置き「Delete」キーを押すことで実行できる配線の削除セグメントを選択して削除を行うセグメントの削除です。それぞれ以下のような機能を持ちます。

配線の削除:パッドとパッドの間の配線全体を削除します。ただし、3つ以上のパッドをつないでいる配線の場合は削除操作をしていないパッド間の配線は残ります。

セグメントの削除:配線の角やビアの間の一直線区間(セグメント)のみを削除します。配線全体を削除する必要がなく一部分のみ削除したい場合に使用します。

状況に応じてこの削除方法を使い分けます。Deleteキーでの削除の場合も配線をクリックしてセグメントが選択された状態になるとセグメントの削除になります。もちろん、右クリックのメニューでの削除もセグメントの削除です。また、右ツールバーの削除(図5-48)で配線の削除を実行する場合は「セグメントの削除」になります。

9
5-19 削除


また、配線を切断したい所で、右クリックの「配線を切断」をするとセグメントの分割が可能です。

 

3-9 配線の移動

既存の配線の移動や、配線済みのフットプリントを移動して、引けない配線を引けるようにする場合もあります。

配線を移動させる場合は、配線にカーソルを置いた状態で「M」キー(右クリック「ノードを移動」も可)を押します。角や表裏で配線が重なっている場合「明示的な選択」メニューが表示され、移動する配線のセグメントを聞かれるので移動したい方を選択します。すると選択したセグメメントの移動ができるので移動先でクリックして位置を確定させます。

11
10
5-20 配線の移動

 

配線のドラッグは、配線がつながったまま選択地点を移動させる機能です。移動したいセグメント上にカーソルを置いた状態で「GorD」キーを押すと(または右クリックで「ドラッグ(自由角度)or「ドラッグ(45度モード)」も可)選択地点を配線がつながったまま移動できます。(45度モード「Dキー」は配線角度が45度固定でドラッグできます)

12
3-21 配線のドラッグ

 

3-10配線後のフットプリントの移動

フットプリントの移動は回路図エディタの時と異なり配線がつながったままのドラッグはできません。(レガシーツールセットでは可能でしたがモダンツールセットで廃止になりました) そのため、フットプリントのみが動き、接続済みの配線は動かず接続が解除される「移動」のみ使えます。

使用方法は「移動」はフットプリントの配置の際の「移動」と同様に移動したいフットプリントに置いた状態で「M」キーを押すと(または、右クリック「移動」)フットプリントを移動できる状態になります。フットプリントを目的の場所に移動させて、クリックすることで移動を確定させます。

13
14
3-22 フットプリントのドラッグ

 

これらの操作を繰り返して、すべての配線を接続していきます。

全ての配線の接続が完了すると下部に表示されている、「未配線」の数が0になります。

15
3-23 残配線0

この表示を確認出来たら配線作業は完了です。