6-1 3Dビューの使い方
3Dでの確認作業は、Pcbnewメニューバーの「表示」「3Dビュアー」をクリックして、3Dビュアーを起動させます。
3Dビュアーではこのように製作した基板を3Dで確認することが可能です。ここで基板上の部品同士の干渉やシルク表記などに問題がないかどうかの確認を行います。また「ズームイン」(図6-1↑1)で拡大、「ズームアウト」(↑2)で縮小、「ビューの再描画」(↑3)で3Dビューの再描画、「ページに合わせる」(↑4)で3Dビューの拡大・回転等のリセット、「X(Y,Z)軸回りに右(左)回転」(↑5)で各方向の回転、「左(右,上,下)へ移動←(→,↑,↓)」でビューの移動ができます。また、マウスのホイール回転で拡大縮小、左クリック+ドラッグでビューの回転、ホイールクリック+ドラッグでビューの移動ができます。
また、↑1の左側のアイコン「レイトレーシングを使って現在のビューをレンタリング」をすると描画が美しくなります。
3Dビューの一部部品で向きが異なることや、大きさが異なることがあります。また、使用部品により3Dビューが表示されない場合があります。基本的にここで表示されない部品の多くは3Dデータがない部品ですので表示させることが困難なことが多いですが、稀に他の3Dデータで代用できることがあります。それらの対処方法を紹介します。
4-2 3Dビューのエラー対策
一旦Pcbnewに戻り、3Dビューで問題のある部品を右クリックして「プロパティー」をクリックして「フットプリントのプロパティー」を開きます。
上部のタブ選択部から「3D設定」タブを開きます。 大きさに問題があった場合は下部の「スケール」(図6-2□1)に適当な倍率を入力して大きさを調整します。プレビュー画面を見ながら調整するのが良いでしょう。角度に問題がある場合は「回転」(図6-2□2)に値を入力して調整します。位置がずれる問題があった場合は「オフセット」(図6-2□3)にそれぞれ値を入力して位置を調整します。X,Y,Zはそれぞれ3Dビューの回転軸と同じ方向です。
3Dが表示されない場合でほかの3Dデータで代用できるときは、「+」(↓4)をクリックして代用できる3Dデータを開きます。3Dデータはあらかじめ3Dデータのビュアーなどでデータを確認しておいてください。また、最初から3Dシェイプが設定されていた場合(上部「3Dシェイプ名」になにかしら設定されている場合)は「ゴミ箱」(↓5)で古い設定を削除します。
3Dビューで問題がないことを確認したら次の作業へ進みます。問題があった場合は問題個所を修正します。また、3Dビュアーは基板の作成途中でも使用できるので適時使用すると良いでしょう。
4-3デザインルールチェック(DRC)
Pcbnew上部ツールバーの「デザインルールチェックを実行」(図5-2↓10)をクリックして、「DRC」ウインドウを開きます。下部の「DRCの実行」をクリックしてDRCを実行します。DRCが完了して下図のように何も表示されていなければ、DRC違反はありません。
ここで、「問題/マーカ」にエラーが表示されている場合は、その問題点を修正します。また「未接続」がある場合も未接続の配線を接続します。