前回にAtmel Studio のインストールを行いましたが、そのままの状態では英語で使い勝手がよくないです。そのため今回はAtmel Studioの日本語化とそのあとの初期設定のお話をします。
Atmel StudioはVisual
Studio shell (isolate)というMicrosoft visual Studioのエディター機能のみを取り出したソフトウェアをベースに動いています。そのため、visual Studio shellの日本語版をインストールすると日本語化が可能と言えるのですが、実はAtmel Stduio 7ではそれができません。なぜかというと、Atmel
Studio 7はVisual Studio 2015 shell をベースに作られているのですが、
Visual Studio 2015 shellの単体での配布がされていないからです。ですが日本語化する方法があります。それは、日本語版のVisual Studio をインストールするということです。インストールするVisual
StudioはAtmel Studioのベースとなっている同じバージョンの無料版である「Visual Studio Community 2015」です。(同じ無料版のVisual
Studio Express 2015でもできるっぽいですが、わざわざExpressをインストールする必要もないと思います)これをインストールすることで、Atmel Studioが日本語で使用できるようになります。(Visual Studio
のLanguage Packをインストールしたら使えそうに見えますが、インストールの段階でVisual Studioが見つかりませんって言われて跳ねられます)
まずは、Visual Studio Community 2015をダウンロードします。
Google検索で「Visual
Studio Community 2015」と検索してリンクを進みと、下のようなページが表示されます。
このページの「ダウンロード」ボタンを押すと次のようなページに飛ばされます。(執筆時点では)
Visual Studio 2015のダウンロードボタンを押したはずなのに、なんと2017のダウンロードページに飛ばされてしまいます。(執筆時では)ですが、このページの下の方に古いバージョンのダウンロードへのリンクがあります。
ページ下部の「older versions」をクリックして古いバージョンの一覧へと進みます。(執筆時の一覧画面のURL: https://www.visualstudio.com/vs/older-downloads/
)
そのなかから、「2015」の欄の右側の「Download」をクリックしてVisual Studio 2015のダウンロードページへと進みます。この時にマイクロソフトアカウントへのログインが求められるので、ログインをしておきます。
このような画面が表示されるので、この中から「Visual Studio Community
2015」を探します。(図の□囲み)
そして、左側のプルダウンメニュー(上の図で”x86”と表示されているところ)からOSのビット数(32ビット版OSならx86 64ビット版OSならx64)を選びます。次に、中央のプルダウンメニューから”Japanese”を選びます。最後に右側のプルダウンメニューから”EXE”を選びます。(画像は、32ビット版OSの場合の選択になっています。)すべて選べたら、右側の「Download」をクリックしてダウンロードを始めます。
ダウンロードしたインストーラーを実行して、インストールを開始します。
HDDやSSDの容量がひっ迫しているとかがない限りは、「既定」が選択されたまま、下部の「インストール」をクリックします。
しばらく待つと、このようにインストール完了画面が出るので、「今すぐ再起動」をクリックして再起動を行います。
次は、Atmel Studioの初期設定です。
デスクトップの赤いアイコンから、「Atmel Studio 7」を起動させます。(この時点では日本語が表示されないですが正常です)
「Tools」メニューの一番下「Options」をクリックして、設定画面を開きます。
右側の一覧から「International Settings」を選択し、「Language」から「日本語」を選び下部の「OK」をクリックします。その後、一旦Atmel Studioを閉じてから再起動をします。
再起動して日本語になっていれば、日本化は成功です。次はライターの設定を行います。
上部の「ツール」メニューの上から4番目の「Add target」(図の黄色部)をクリックして、ライターの追加画面に入ります。
「Select tool」のプルダウンメニューから「STK500」を選びます。
するとシリアルポートを選ぶメニューが出てきます。前回のライターの初期設定の際にメモした「Programing Port」のCOM番号を「Select Serial port」のプルダウンメニューから選びます。
先ほどの「Select Serial port」が画面のように「Polulu USB AVR Programer V2 Programing Port(COM*)」と表示されていることを確認して、下部の「Apply」をクリックして設定を確定させます。
以上で初期設定は完了です。
次回はファイルの作成方法とFuse設定などを紹介したいと思います。